1980年代~1995年頃までは、3000万人もいたパチンコ人口。国民の娯楽という言葉が代名詞でした。2024年には、650万人ほどに激減。約8割もの客がパチンコ店から姿を消しました。
なぜ、これほどまでにパチンコ人口が激減したかについて、元パチプロでパチンコ歴30年を超えるギャンブル犬が解説してみたいと思います。
- パチンコ人口が激減した理由について知りたい人
- 賑わっていた1980~1990年代と何が違うか知りたい人
この様な方の知りたい情報に向けて書いた記事の内容になっています。
この記事を書いた運営者(プロフィール:ギャンブル犬)

ギャンブル歴30年以上で元パチプロの運営者が書いています。パチンコ(パチスロ)、競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじ、カジノ、麻雀など全てのギャンブルを経験。
パチンコ人口が激減した理由

1990年代の最大ピーク時から8割ものパチンコユーザーがいなくなりました。
へービーユーザーだった多くの知り合いや友達、親や兄弟も現在では完全にパチンコをしていません。
そして、私自身も勝つ為だけのパチンコやスロットは完全引退し、現在は情報を伝える為だけに遊戯しるだけになっています。
なぜ、これほどまでにパチンコ客がいなくなり、多くのパチンコ店が閉店しているのか解説します。
とにかく出ない!出さない!出させない!
1番の理由は、これに尽きると思っています。
昔のパチンコ店では、マイクパフォーマンスが当たり前でした(実際に私も経験しています)。
「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!」「本日は、北は北海道、南は九州沖縄まで数多くあるパチンコ店の中から当店を選び足を運んでくださって誠にありがとうございます…」
~中略~
「本日も出ます!出します!出させます!…」「意気揚々とジャンジャンバリバリお出しくださいませ…」
昔のパチンコ店は、とにかく出玉が売り。たとえ負けていても1度でもで出せば一気に捲れる出玉スピードや連荘が魅力でした。
現在のパチンコ店は、「出ません!出しません!出させません!」です。
出ません=設定1ばかり、釘はボーダーライン以下しかない、確変中も時短中も球が減る。
出しません=客が右肩下がりで減る一方で、遊戯台の高騰、入れ替えスパンの早さ、光熱費の高騰、社員への待遇(賞与、各種保険)などで、還元する余裕が一切ない
出させません=ただでさえ、来店した客が全員負けても経営が苦しい。ましてや、誰かに勝たせただけで負けてくれた何人ものお金を失うことに。

出ません!出しません!出させません!

みんなパチンコ業界のスポンサーね…
スペックの問題
1980~1990年代は、時短なんてなく保留連荘が主流(1994年頃にレアな時短付き機種もあったけど)でした。
時短は、客にとってはマイナスのスペックです!
海物語で初めて時短が付いたのが、2003年に登場した「CR海物語M56]。私は、この時に既に「何が時短だよ!時短抜けで辞められない客が増えるだけじゃないのか?」「えげつない戦略だな~」と思ってました。
保留連荘が主流の頃は、夜22時でも満席に近い状態の店も多かったです。連荘が終われば辞めれますし、出玉スピードも速かったのでサラリーマンでも仕事帰りに打てましたから。
スロットの純増が低い上に、取り切れないARTが大問題!
スロットに関しても、Aタイプと裏物が主流で、Aタイプの純増は14枚。裏物のリズムボーイズで仕事帰りに3時間で15000枚出したことも記憶に新しいです。
4号機までは、純増も許容範囲でしたが、5号機にもなれば純増3枚とかになり、やがて純増1.5枚なんて機種まで現れます。
夕方に万枚フラグが立ってたら100%取り切れない…。残り1000Gもあるのに、閉店確実。こんなギャンブルってスロットだけなんですよ。
で、現在のスマスロ。純増が7~10枚だったり、純増に関しては戻ってきた感じですが、まとまった出玉を得る為のハードルが高すぎて、スマスロの良さを知る前に辞める人も多いです。
100枚が99%で万枚1%…。極端に言えばこんな感じのスロットではないでしょうか?本当に体感では毎日スマスロを打って、3か月に1回ほど万枚になる感じです。
4号機と比べると、バランスが鬼悪です。
取り切れないARTで儲かります!

時短は、玉数を減らすだけ…

取り切れないARTも店には嬉しい…
では、なぜ出せないのか解説します
新台の費用がアホレベルで高い
新台の費用がアホみたいに高く、これも全て客の金です!
現在のパチンコもスロットも1台当たりの導入費用は、平均50万円ほど。
1990年前半のパチンコ台は、1台で15万程度だったと記憶していますので、昔と比べると約3.5倍です。

1台で50万か!昔の3~4台分だぞ…

産業廃棄物でしかない…
新台入れ替えのサイクルがアホレベル
現在のパチンコ店は、毎週の様に新台入れ替え。新台入れ替えのサイクルは、年間で50回以上も。
1990年代のパチンコやスロットの新台入れ替えは、1年で2~4回程度。1度入れたら撤去期限まで大事に使うのが基本スタンスです。
昔のパチンコ店は、この機種はあの店しかない。という事が多かったですし、スロットでいえば、店で2機種だけとか、パチンコは8機種だけとかでしたね。
当然、バラエティーなんてありません。

昔は、新装開店だったけど…

今は、新台入れ替えね…
新規参入者(若者など)がほぼ皆無
とにかく若い人(18歳になっても)パチンコをしない人が圧倒的に多く、客は自然と減る一方です。
日本の人口と比例している部分もあるかもしれませんが、私が若い頃は、若者も多く、30~40代も多かったです。逆に老人が少なかったです。
現在のパチンコ客は、その多くが40代~80代の中高年と老人。特に、パチンコに限って言えば65歳以上の老人達が9割を占めているのではないかという現状です。
一部、スマスロに若者が付いていますが、あまりの投資金額に、やがては消えていくのは間違いです。

煙草もパチンコも若い人はやらない…

国が進める健全化です…
まとめ(あとがき)
何も新台を打ちたい客ばかりでないし、むしろ新台なんて要らないから出玉で還元してくれよ!という客も多いはず。
出ないけど最新機種が打てる店、出るけど古い機種ばかりの店など多様性も必要であるべきだと個人的には思います。
私が学生時代は、2.5円交換と7枚交換。でも、モーニングもイブニングもありましたし、新装開店やグランドオープンでは、全台モーニングも当たり前でした。
登場営業でも、機械割が平均で100%なのは当たり前です。スロットでいうと平均の設定が3以上でした。
1番は、パチンコやスロットのメーカーが高給取りのままで、一流企業気取りを続けている事ではないかな。
完全に下火でオワコンとも言われるパチンコ業界。パチンコ店よりもメーカーの方がはるかに立場が上なので、買わざるを得ない状況も。結局、全ては客の金だんですよね。
タバコ喫煙者と一緒で一度、こうなると再浮上するのは困難。結局は、1日でも早めに辞めた方が良いです。煙草も同じです。
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