2017年10月22日、最後のクラシックG1「菊花賞」レースが京都競馬場で開催されました。馬達にとって最長の難関である3000Mの長距離レース。
日本ダービー1~3着馬不在、そして世代TOP3のレイデオロ、スワーヴリチャード、アドミラブル不参加で主役不在の大激戦で迎えた2017年の菊花賞は、どのような結果に?
やっぱり荒れた混戦の菊花賞!
1着は1番人気でしたが2~4着は10番人気以下。そんな大混戦のG1レース「菊花賞」の出走馬とオッズ、そして払い戻し金額、レースの分析をしてみたいと思います。
2017年中央競馬「G1」菊花賞の出走馬とオッズ
- ブレスジャーニー (柴田善) 12番人気ー33.3倍 馬体重+14
- ウインガナドル (津村) 7番人気ー14.7倍 馬体重+ 2
- ステイツフェリオ (若松) 14番人気ー51.1倍 馬体重+ 4
- クリンチャー (藤岡祐) 10番人気ー30.9倍 馬体重- 8
- トリコロールブルー(戸崎圭) 8番人気ー15.7倍 馬体重-12
- マイネルヴンシュ (柴田大) 11番人気ー31.5倍 馬体重+ 6
- アダムバローズ (池添) 17番人気ー95.4倍 馬体重+ 4
- サトノアーサー (川田) 5番人気ー14.0倍 馬体重+ 2
- クリノヤマトオー (幸) 16番人気ー69.6倍 馬体重+ 4
- ベストアプローチ (岩田) 9番人気ー17.6倍 馬体重- 2
- サトノクロニクル (福永) 6番人気ー14.7倍 馬体重+ 2
- ミッキースワロー (横山典) 3番人気ー 5.2倍 馬体重- 2
- キセキ (デムーロ) 1番人気ー 4.5倍 馬体重+ 2
- ポポカテペトル (和田) 13番人気ー44.2倍 馬体重- 4
- ダンビュライト (武豊) 4番人気ー 8.3倍 馬体重- 2
- アリアイン (ルメール) 2番人気ー 4.9倍 馬体重- 6
- プラチナヴォイス (田辺) 18番人気ー96.7倍 馬体重+ 8
- マイスタイル (四位) 15番人気ー68.3倍 馬体重- 2
2017年中央競馬「G1」菊花賞のレース結果(着順)
- 13番 キセキ (Mデム) 1番人気
- 4番 クリンチャー (藤岡佑) 10番人気
- 14番 ポポカテペトル (和田) 13番人気
- 6番 マイネルヴンシュ (柴田大) 11番人気
- 15番 ダンビュライト (武豊) 4番人気
- 12番 ミッキースワロー (横山典) 3番人気
- 16番 アルアイン (ルメー) 2番人気
- 9番 クリノヤマトノオー(幸) 16番人気
- 17番 プラチナヴォイス (田辺) 18番人気
- 11番 サトノクロニクル (福永) 6番人気
- 8番 サトノアーサー (川田) 5番人気
- 1番 ブレスジャーニー (柴田善) 12番人気
- 10番 ベストアプローチ (岩田) 9番人気
- 3番 スティッフェリオ (松若) 14番人気
- 5番 トリコロールブルー(戸崎圭) 8番人気
- 2番 ウインガナドル (津村) 7番人気
- 7番 アダムバローズ (池添) 17番人気
- 18番 マイスタイル (四位) 15番人気
払い戻し
- 単勝 13 450円
- 複勝 13 210円
- 複勝 4 770円
- 複勝 14 1110円
- 枠連 2-7 3070円
- 馬連 2-7 10660円
- 馬単 13-4 15890円
- ワイド 4-13 3730円
- ワイド 13-14 4940円
- ワイド 4-14 12360円
- 3連複 4-13-14 136350円
- 3連単 13ー4ー14 559700円
レース後の騎手(ジョッキー)のコメント
1着 キセキ(M.デムーロ)
「大変なコンディションでのレースでしたが、レース前から自信を持っていました。テンションの高い馬なので折り合いを心配していましたが、賢い馬なのでスタートからいい走りでした。思った通りの強さでした。レース後はとても疲れていました」
2着 クリンチャー(藤岡佑介)
「タフな条件の中、外から自分で動いて行くタフなレースをしましたが、馬がよく応えてくれました。4コーナーで手綱を持ったまま抜け出してのレースでしたが、あそこまで行くなら勝ちたかったですね。しかし賞金も加算出来ましたし、来年につながるレースが出来たと思います」
3着 ポポカテペトル(和田竜二)
「道悪が上手なんでしょうね。周りの馬が押している中で行きっぷりが良すぎて引っ掛かっていました。こういう条件なら強い馬なのだと思います」
5着 ダンビュライト(武豊騎手)
「しようと思っていたレースは出来ました。いい感じでレースを出来たと思います。ラストは力尽きた感じでした。1周目に少し力んだ分があるかもしれません」
6着 ミッキースワロー(横山典弘)
「今日はひどい馬場になってしまいました。馬は頑張って走ってくれました」
7着 アルアイン(C.ルメール)
「ダンビュライトの後ろのいいポジションでレースが出来ました。最後は疲れてしまいました。直線でレースをやめる感じでした」
10着 サトノクロニクル(福永祐一)
「こういう馬場でも期待していたのですが、1コーナーで大きくのめってしまい、そこから(行きっぷりが)怪しくなりました」
11着 サトノアーサー(川田将雅)
「かわいそうな条件の中、目一杯走ってくれました。頑張ってくれたのですが、厳しい条件でしたから、レース後何もなければいいと思います」
16着 ウインガナドル(津村明秀騎手)
「1周目でリズムを崩す形になってきついレースになってしまいました」
2017年の菊花賞を分析
勝った1番人気の13番キセキ、騎乗=Mデムーロ(栗・角居、牡3)はGI初制覇。
序盤は非常に後方からの競馬。
序盤だけみれば「おい!本当に大丈夫なのか?」と心配したくなる展開でした。
しかし、距離が馬達にとっては未知数の距離の中で、しかも最悪の馬場条件。
少しだけ抑え気味に道中を消化したことで最後の直線で外から末足が伸びた感じがします。
勝ちタイムは3分18秒9。
3コーナーくらいから続々と脱落していく馬がいるレースなんて初めて見たかもしれません。
キセキの父馬ルーラーシップは重馬場で強い馬であった血統。
京都の3000Mの距離をこなせた結果ですね。
前走や実績だけでは、何とも予想しがたい難しいレースでした。
1番人気のキセキ以外の人気上位は5着以下。
2着~4着には、人気10番以下の馬がこぞって入りました。
このような大混戦で実力馬が揃ったG1(重賞)のレースは人気薄の複勝など狙ってみたら美味しいかもしれません。