何かと暗い話題が多いパチンコ業界。パチンコ全盛期の遊戯人口と比べると約70%ダウン。つまり7割のパチンコ・スロット客が減っているのです。
多くの名門メーカーが廃業になっている中で、パチンコ店も年々確実に減っています。しかし何とか首の皮一枚繋がっているのは、パチスロが僅かながらに一撃の魅力が残っていたからこそでしたが…。
唯一の砦だったパチスロの出玉規制でパチンコ業界終焉へ!?
パチンコ業界の砦はパチスロ。一撃あるパチスロ機種がクソ機種であろうが僅かながらに一撃の魅力があるということで通常20円スロットの稼動が業界を支えている現状の中での大幅規制…。これでトドメ?
噂のパチンコ&パチスロ超規制の詳細
2017年7月、警察庁が発表した18年2月より実施予定のパチンコ出玉規制案。遊戯人口も売上げも落ち続けていたパチンコ業界に激震をもたらしたが、続けて8月24日にはパチンコの出玉やパチスロのメダル獲得数の上限を5万円分(従来の約3分の2)に規制する改正風営法規則を発表。18年2月からの規制強化は、ほぼ逃れようがない状況となったようだ。
警察庁は8月24日、ギャンブル依存症対策として、パチンコの出玉やパチスロのメダル獲得数の上限を現行の3分の2に規制するため、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)施行規則などの一部を改正した。2018年2月1日から施行し、3年間の経過措置期間を設ける。
新しいルールでは、標準的な遊技時間を4時間と想定している。時間内のパチンコ玉の獲得総数を、購入した玉の数(=パチンコ台で発射した玉の数)の1.5倍未満とする新しい基準を設けた。大当たりの上限も、現行の2400個から1500個に引き下げる。これにより、客の儲けを現行の十数万円から5万円(球1個を4円と換算)を下回るようにする。ポイントは時間内の出玉を5万円分以下にすることだ。パチスロなども同水準とする。
パチンコホールは現行の基準で警察の認定を受けた機器を最大3年間使うことができるが、21年までに新ルールに基づいた機器に入れ替えなければならない。
警察庁は7月、改正案を発表。パブリックコメントを募集、1万4838件の意見が寄せられた。規制強化に対して「昔ながらの健全な大衆娯楽になる」という賛成意見があった一方、「客離れが進み、パチンコ店、遊技機器業者などの経営が苦しくなる」との反対意見も寄せられた。「遊技としての魅力が損なわれる」というパチンコファンの声もあった。
引用:Business Journal All Rights Reserved.
現状のパチンコ・パチスロホールでは年々客数の減少が激しく収益の低下が起こっており業界の存続すら危ぶまれている上に今回の衝撃的な規制、、。
ホールの売り上げが厳しくなれば、当然新台の入れ替え費用が少なくなり、台の購入が少なくなる。
新台の入れ替え需要も減少し、結果的メーカーがどれだけ新台を作り売り込もうとしても売れない。そういう負の連鎖を想定してか、パチンコやスロットメーカーの株価が下落しています。
2018年2月からは”客の儲けは5万円以下”という規制に基づいた機種が登場することになる。
出玉性能(スペック)は現行の2/3程度。大当たりの出玉上限がパチンコ2400個から1500個。パチスロは480枚から300枚。
飼殺し的な規制だな…
もう、行政の遊びだわ…
現行機種で唯一の定番機種であるジャグラーでさえもビック1回の払い出し枚数は300枚になる。
しかし、どうだろうか?
昔1970年代~1980年代のパチンコと言えば、普通機(チューチップ)や羽物(平台)の打ち止めは300個、または4000個。換金率が2.5円で打ち止めにしても1万円。投資を考えれば客が浮いた金(儲け)は9900円以下ということだった。
1970年代の高卒の初任給が約30000万以下。
当時のパチンコの貸し玉は現行の1玉4円と変わりない。
現在2017年の高卒の初任給が手当てなど込々で180000円だとして約6倍。
4000個打ち止めで約10000円で現在の価値に変えると60000円という事になる。
現在で置き換えると4000個の出玉で60000円。
1個あたり15円の価値である。
4円パチンコならぬ15円パチンコという驚愕のギャンブルだ。
4円パチンコの約4倍の15円パチンコを1970年代のお客さんは打っていたのだ。
自分のお父さんが言っていた。「おやじは給料貰ったら1日で全部パチンコで使い果たしてお母さんが苦労したもんだ」と、、。
つまり当時1970年代前後のパチンコは現在とは比較にならないほどギャンブル性にあふれていたのだ。大幅規制の50000円が上限という事になると1970年代では4000個打ち止めたら終了と同じ。
うーん何だか当時とお金の上限だけ考えれば大差なく感じるようにも思えるのだが、しかしスペックの問題とホールのサービスの問題があり、やはり違うのだ。
4000個打ち止めの羽物で終了と言っても1970~2000年までは打ち止めになる優秀台は100%必ず有ったし、その上「開放」という必ず勝てる打ち止め台を開放するサービスもあった。
さらにはモーニングサービスやらイブニングサービスなど、、。
そして昔は娯楽というものがほとんど無い時代。いまや無料でゲームすらする時代、、。
こういった時代の背景すら違う。さて、ギャンブルとしての魅力はすでに崩壊している上で今回の規制は完全な致命傷となることは間違いない!!
今後のパチンコ業界の行く末を考察してみる
公営ギャンブルやゲームセンター、無料アプリなど様々なコンテンツを参考にして生き残りを模索しているのが丸わかりのパチンコ業界であるが、正直言ってそれらを参考にあるのは無理だと思える。
公営競技(ギャンブル)の利益はほとんどが日本国のためになる。
それでもパチンコを禁止にできない…
日本らしいわね…
しかし、パチンコの利益の一部は北朝鮮のミサイルの資金になっている可能性が多い。
そういった事も規制の強化に繋がっているのではないだろうか?
株と同様にもはや「売り」な業界。これも時代の背景であろうか?
パチンコ業界最後のメーカー、最後のホールははたしてどこ?
その辺に注目してしまう始末である。