最近のパチンコ機種は様々な話題性のあるスペックが続々登場。デジパチと羽根物を融合した「CRF戦姫絶唱シンフォギア」、設定を設けたパチンコ機種「革命機ヴァルヴレイヴ」。どちらもSANKYOのパチンコ台である。
確変全てが16Rとなる『ジューシーハニー2』はサンセイR&Dの最新機種であるが、演出も超面白い「CR彼岸島」は左右の打ち分けによってスペックが変わる斬新機種。これが超面白いのだが…。
どれだけ興味あるスペックでも回らなければ打てません!!
パチンコのスペックが魅力的でないのでパチンコユーザーが日増しに増え続ける。しかし、どれだけ優秀なスペック機種をメーカーが作っても人気にならない理由は『回らないから!!』。これに尽きますね。
パチンコ不人気の原因はスペック低下ではない!?
年々減少し続けるパチンコ客。その一番の原因が「勝てなくなった」「遊べなくなった」という声が多い。加えて「当たっても出玉が少ない」「連荘しなくてつまらない」「一撃の夢がなく魅力がない」などのスペック的な問題もパチンコ客離れの原因とされています。
演出に懲りすぎて何が何だか分からない、音がうるさい、目がチカチカして吐きそうなどの仕様そのものも原因のひとつ。ここ最近は、一発台の様な機種や小当たりの連続など斬新なパチンコ機種が続々と登場しており、注目されるのだが、現状は…。
そんな中で、気になるパチンコ機種「CR彼岸島」を打ってきました。
「CR彼岸島」が超絶に面白い?!
スペック
メーカー | サンセイR&D |
導入日 | 2018.02.05 |
大当り確率 | 1/256 → 1/99.9 |
賞球数 | 4&1&3&15 |
大当り出玉 | 約590 ~ 2400個 |
ラウンド | 4or5or6or16 |
平均連チャン数 | 2.4回 |
通常時に打ち手の打ち方によって出玉仕様が変わる斬新なシステム。『明(左打ち)ルート』『師匠(右打ち)ルート』と呼ばれる2つのルートになっています。
『明(左打ち)ルート』は、全ての大当たりに100回転の時短付き。確変80%の突入率。
『師匠(右打ち)ルート』は、全ての大当たりに時短が付かず、大当たりは4R、16R(それぞれ50%)。
こちらは、完全ノーマル機と言ってよいだろう。
ボーダーラインだが、『明(左打ち)ルート』は、等価交換無制限で23.3回、『師匠(右打ち)ルート』は、等価交換無制限で44.1回。ともに4円パチンコ想定。
「CR彼岸島」の原作
松本光司による累計560万部を超えた超ヒットコミック漫画。
『週刊ヤングマガジン』(講談社)で2002年49号から2010年32号まで連載された。単行本は全33巻。
【作品紹介】
「彼岸島」で婚約者の両親にあいさつに訪れた 主人公「宮本明」の兄「宮本篤」。吸血鬼を祭る祠を開けてしまい、婚約者が犯され亡き者にされる。「宮本篤」は復習のため「彼岸島」に居残る形となる。
行方不明の兄の免許証を家の前で倒れた青山冷が持っていたことから、兄を探すため、友人たちと吸血鬼化した彼岸島へ向かうのであった…。
【原作】
実践してみた感想
出典-https://p-town.dmm.com/shops/gunma/3276/reports/84913
実践したのは、群馬県某弱小パチンコ店「ARK玉村店」。1円パチンココーナーに設置されており、7月10日に新台入れ替えとして導入されていました。導入されて10日も経過していないのに、空き台になっていました。
『明(左打ち)ルート』は、17回転(4円想定で1000円あたり)、『師匠(右打ち)ルート』は、スタート釘が完全に死んでおり0回転(4円想定で1000円あたり)。100%勝てない調整になっていました。『師匠(右打ち)ルート』も体験してみたかっただけに残念です。
釘調整…素人か…
遊技すれば100%負ける調整でしたが、あくまでも実践することが目的。仕方なく『明(左打ち)ルート』で打ち1000円(4000円分)で当たり、確変突入です。
『明(左打ち)ルート』で当たり確変突入すればST仕様となり、完全にGAROの様な感じでした。
16Rは30%程度しかないのですが、約2250個程度の出玉があり、最近の機種にしては爽快感を感じました。
結局3連して2箱。打ち続ければ100%負ける調整なのですが、これが面白い。
何が面白いかと言えば、ほど良い激熱演出と彼岸島自体の面白さでしょうか?
結局は打ち込んで出玉を全て飲まれる順当な結果で岐路につくのでした。
まとめ(あとがき)
パチンコの客離れは、パチンコのスペックが問題。スペックが悪い為に「勝てない」「つまらない」「割りに合わない」などパチンコを引退、敬遠していったとされています。
確かに昔のパチンコは、「麻雀物語」「綱取物語」や「エキサイトジャック」「ロックンビート」「Fクイーン」などの保留連荘機。「アラジン」「エキサイト」「ダイナマイト」などのアレパチ、「ミサイル」「ジャスティー」などの一発台。CR初頭では「大工の源さん」「ワールド」「花満開」など魅力的な機種ばかり…
1時間で2万発、大連荘機種で40連荘以上すれば80000発。さらに閉店間際の30分で当たれば別途5000発のレシートがもらえたり、超魅力的なスペックで仕事帰りのサラリーマンも連日の様にパチンコをしていました。しかも時短などのわずらわしい機能もなく、スパッと止めれるのも魅力ではなかったでしょうか?
しかし、ダラダラ時間だけ無駄に過ぎ去り、400分の1という重い確立で当たっても500発で終了。線服確変といったわずらわしい存在や、時短という名の時間延長。パチンコユーザーを小馬鹿にした様な激熱の安売り。子供でも吹き出してしまいそうなおもちゃの様な筐体。連打しなくても当たりが確定しているというのに…。
パチンコ客離れは、スペック問題は間違いなく原因ではありますが、魅力的なスペックであってもパチンコ店が超絶に悪い釘調整で100%勝てない調整では、打ちたくても打てない!!
スペックの問題では無く、「超絶に勝てる台」や「アホみたいに激甘な調整」があることで『夢』『希望』『期待』が持てるのだ。
パチンコメーカーがどれだけ知恵を絞って魅力的なパチンコ機種をどれだけ世に出そうと、パチンコ店が全く出す気が無ければ、逆にパチンコ離れを加速させるだけに過ぎないのではないだろうか?
パチンコは表向きや建前では「遊技」であっても、事実上「ギャンブル」であり、多くのパチンコ客は「勝ちたい」という思いだけでパチンコ店へ向かっているという現実は、今も昔も変わらないのだ。
新台入れ替えは検定間際まで行わず、設置されている機種も数種類だけ。だたただ利益を客に還元する。無駄なサービスも一切なく、ドル箱もジェットカウンターに流す作業も灰皿も全てセルフ。ゆえに店員も超少ない。店の照明やCMなどの宣伝も一切ない。しかし、出まくるパチンコ店!!
こんなパチンコ店が現れたら、夕方以降でも空き台を求めてウロウロする昔のパチンコ店の風景になるであろう。そんなパチンコ店が一軒でもあってもよいのではないだろうか?
だって魅力的なスペックのパチンコ機種がどれだけ登場しても、出す気すら全く無い調整なのだから…。